2015年7月12日に、ロフトワークのシステムDiv主催の CMS SUNDAY Vol.4 「再入門ペーパープロトタイピング + UXデザインに学ぶ合意形成テクニック」が開催されました。
CMS導入案件でクライアントと合意をとるプロセスに、プロトタイピングの手法を取り入れたら、どんなことが起きるのか? CMS導入案件によく関わる者の視点からは、下記の結果が得られたと思います。
- CMSをほとんど知らない人でもログインから更新までの一連の流れがイメージしやすい
- シンプルな3テンプレート程度の仕様なら40分くらいで準備できて10分以内で説明できる
- クライアントが制作側に言わなくても大丈夫だと思い込んでいる要望を引き出しやすい
- 説明している途中でもクライアントの要望に合わせて即座に修正や検討ができる
- 説明している様子をスマートフォンなどで録画しておけばドキュメント無しで共有ができる
もちろん、誰でも、どんな案件でも、同様の結果が得られるわけではありませんが、「クライアントからのどんでん返し」に困ることが多いなら、試してみていいと思います。
再入門ペーパープロトタイピング
まずは、長谷川 恭久さんによる「再入門ペーパープロトタイピング」のセッション。
セッションについては、長谷川さん御自身でレポートを掲載されていますので、是非そちらをご参照ください!
個人的には、「プロトタイピングの誤解」にある下記の2点は、そのままCMSにもあてはまるように思いました。
- 万能の最強ツールは存在する → 存在しない
- 手に馴染むツールをひとつ覚えれば十分 → 十分ではない
UXデザインに学ぶ合意形成テクニック
羽山 祥樹さんのファシリテーションで、長谷川 恭久さんのセッションを活かしてプロトタイプを作るワークショップを実施しました。ワークショップの詳細は、羽山さんが資料を公開していますので、そちらをご参照ください。
実際のCMS導入案件に近い実践的なワークショップになっていました。クライアントと合意をとるロールプレイでは、クライアント役の藤田 拓さんと長谷川 恭久さんから、ベテランならではの、現場で本当に出てきそうな質問や要望がされ、大いに盛り上がりました。
各CMSに精通した方々に参加いただいていたこともあり、特定のCMSに詳しくない人でもプロトタイプを使って、どのような実装になるのかをプレゼンできていました。
Movable Typeは、MT東京から木村さん。
concrete5は、concrete5初心者会から遠藤さんと大山さん。
WordPressは、mgn 代表取締役CEOの大串さん。
みなさま、ご協力ありがとうございました。
最後に、各CMSで どんなプロトタイプができたかは、CMS SUNDAYのFacebookグループにアップされていますので、ぜひご覧ください!