インフォグラフィックス作りにみんなで挑戦してみましょう!
インフォグラフィックスについて(木村 博之/Tube Graphics代表)
インフォグラフィックスとはインフォメーションとグラフィックスをかけあわせた造語で、<見えにくい情報>を<わかりやすい形>にするグラフィックデザイン。言葉では伝わりにくいものでも、絵や図で説明されると簡単に理解できることがたくさんあります。
これはもともと、新聞やニュース系雑誌などがモノの説明、事件・事故など出来事の様子を伝えるための手段として発達しました。
表現形態でみると、主にイラストを用いて説明図解する「ダイアグラム」、図形・線・イラストなどで相互の関係を整理する「チャート」、情報をある基準で区分して縦軸・横軸上に整理する「表」、数値で比較や変化を表す「グラフ」、一定の地域における位置関係を表示する「地図」、文字を使わずに絵で物事を直感的に伝える「ピクトグラム」に分類されます。
現在では新聞などのコミュニケーションデザインの狭い世界から、プロダクトデザイン、スペースデザインなど、日常生活からビジネスに至るまで私たちの周りのほとんどのシーンで見かけるようになりました。それはインフォグラフィックスが、うれしい体験、快適な生活のためのデザインだからです。一方的に<伝える>ではなく、どうしたら相手に<伝わる>かを追求する重要なコミュニケーションツールだと気がついたからでしょう。
インフォグラフィックスは誰かのために役立ちたいという「思いやりのデザイン」です。決して奇をてらうだけのものでなく、相手の視点に立ったシンプルで美しいデザインが求められます。
私の経験からインフォグラフィックスを作るときの手順を紹介します。
- まず組み立てるのは建物でいうところの大黒柱:コンセプト「Concept」
- それに基づいて用意するのは信頼できるデータ「Data」
これがしっかりしていないと必ず行き詰まります。その後に次の5つの要素をいろいろな視点から試行錯誤しデザインして行くのです。
1.見る人の目と心を引きつける「
Attractive」
2.伝えたい情報を明確にする「
Clear」
3.必要な情報だけに簡略化する「
Simple」
4.目の流れに沿う「
Flow」
5.文字がなくても理解させる「
Wordless」
(『
インフォグラフィックス』より抜粋)
◆タイムスケジュール
■19:00~19:15 イントロダクション
・インフォグラフィックスとは?(木村氏)
■19:15~20:20 ワークショップ
・個人ワーク・ラフ制作(20分)
・プレゼンタイム(20分)
・個人ワーク・仕上げ(25分)
■20:20~20:55
・講評(木村氏)
■20:55~21:00
・第2回ツタグラカンファレンスについて
高木美香氏(経済産業省)
◆イベント概要 日時 :2011年11月15日(火) 19:00~21:00 (18:30開場)
場所 :loftwork Ground 1F
http://www.loftwork.jp/profile/access.html 講師 ・木村 博之氏(Tube Graphics代表)
ゲスト ・高木美香氏(経済産業省)
定員 :先着30席参加 ※以降、コメント係でワークショップに参加いただく予定です。
参加 :無料
主催 :経済産業省
●プロフィール
木村 博之(きむら ひろゆき)
Tube Graphics代表
1956年、宮城県女川町生まれ。(株)チューブグラフィックス代表。明治大学卒(地理学)。(有)モリシタで地図を中心としたインフォグラフィックスデザインに携わる。1986年に独立し、(株)チューブグラフィックスを設立。1995年、世界各国から優れたインフォグラフィックスが集合するコンテスト、SND MalofiejInfographics Awardsで金賞受賞。
1996~97年、Malofiej Awardsの審査員。1998年、競技インフォグラフィックスをコンセプトとした長野オリンピッ公式ガイドを作成。2009年、第30回SND(The Society for News Design/ニュースデザイン協会)国際コンテスト審査員。現在、千葉大学工学部、東洋大学ライフデザイン学部で講師をつとめる。
▼主な著書
★レポート掲載中!
11月15日開催イベント“ツタグラpresents 「インフォグラフィックス・ワークショップ」”レポート
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