ギリギリセーフを狙いに行くという発想
BHBにとって、サイトのアクセス解析や仕事の評価方法について尋ねた。仕事やウェブサイトにとって、成功とは何なのだろうか?
「アクセス解析は前までやっていましたが、PVだけで一喜一憂してしまうのはどうかな?と思っています。それに最近は、PVよりもソーシャルボタンの数値が大切ですね。Facebookのいいねボタンが2,000の上限でカンストしちゃって止まっているとか、ツイートが7,000、8,000という値にいったらそれこそ成功ではないでしょうか。インターネットってタイムライン上でどんなツッコミが入っているかをチェックできるし、作ったものの反応を見られるのが嬉しいポイント。あと、採用サイトだったら採用希望者が大勢応募してくれたり、カレーだったら実際に商品が完売したりなど、リアルな反応も嬉しいですね」と、シモダ氏は笑顔で話す。
Facebookやツイッターというツールは、ユーザーの反応が見られるために、面白さの可視化が可能だ。その点では、PVよりも確度の高い数値を得られるということだ。
「BHBのサイトコンテンツにも言えることですが、仕事の評価については、ギリギリセーフな感覚をとても大事にしています。ギリギリセーフとアウトって全然違うじゃないですか。そしてアウトはダメ。でも、見る側って、普通のセーフにも全然感動しないんですよ。それよりもギリギリセーフにドキドキする。そういう感覚をサイトでも仕事でも、大事な評価指標にしています」
これはBHBのディスクリプションとしても書かれている。
『株式会社バーグハンバーグバーグは、変テコなコンテンツ制作を得意とする光の戦士たちです。ギリギリセーフをモットーに絶妙なラインをキープしつつ、ギャップを利かせた企画で世界を闇に包むのが目的です。』
そもそも、ギリギリセーフを狙いに行くという時点で面白さが始まっているのだ。プレイヤーからすると、俊足で盗塁セーフがカッコイイ。しかし、観客からすれば10回のサヨナラ勝ちをかけた走塁、アウトか!セーフか!? という場面にこそドキドキするものだろう。観客=ユーザーとはそういうものだ。
面白さにとってセーフなのは無難で、アウトなのはボツ。ウソばっかりでも、なぜか笑える。普通にカッコいいんじゃなくて、無駄にキモい。そんなギリギリセーフなラインに、本当にオモロいWebサイトはある。そしてそこを狙い撃ちするのがBHBの仕事。これからどんな爆笑を届けてくれるのかますます期待が集まる。