[FabCafe]ぜんぶ紙でつくる! 活版ワークショップ
レーザーカッターと紙でつくるあたらしい活版印刷「Papertype®」
和田由里子

MAY. 27 201716:30-18:00
FabCafe Tokyo(渋谷・道玄坂)
レーザーカッターと紙でつくるあたらしい活版印刷「Papertype®」
和田由里子
MAY. 27 201716:30-18:00
FabCafe Tokyo(渋谷・道玄坂)
「活版印刷」と「紙」を、思いきり自由に楽しもう!
5月27日、FabCafe Tokyoでは、レーザーカッターと紙でつくるあたらしい活版印刷「紙活字®「Papertype®」のワークショップを開催。
はがき2枚分サイズのちいさな活版印刷機を使って、「好きな文字」を「好きな紙」に「好きな色」でプリント。オリジナルのカードを時間内に「好きなだけ」つくります。紙好き・印刷好きはもちろん、文字好きにも必見のワークショップです。
・活版を身近に、気軽に楽しむツールキット「紙活字®(Papertype®)」のワークショップ。
・竹尾さんの紙の中から好きなものを使って、「ぜんぶ紙でつくる」活版印刷カードをつくります。
・書体デザイナーでプリンティング・アーティストの和田 由里子さんが、印刷機材と専用の書体を考案・開発。いちから文字組みを学びたい人にもおすすめです。
素材に、紙の商社・竹尾さんの紙でつくった、さまざまな形のカードをご用意しています。時間いっぱい好きなだけ印刷できますので、紙好き・活版印刷好きなみなさんには必ず楽しめるはず!
さらに今回は、Fabcafeのレーザーカッターを使って、自作のオリジナルモチーフの紙活版を1点つくれます。(希望者のみ)
丸型コースターやタグ型など、様々な形のカードをご用意しています。
オリジナルモチーフの紙活版は、Adobe Illustratorのベクターデータを持ち込むか、その場でiPadで手描きします。
和田さんのお話:「紙活字®(Papertype®)」の背景を使い方について
組版・プリント練習 / オリジナルモチーフの活版づくり
紙を選んでプリント(終わりの時間まで好きなだけ!)
「紙活字®(Papertype®)」は、プリンティングアーティストで書体デザイナーの和田 由里子(わだ・ゆりこ)さんが考案。そのいちばんの特徴は、活字そのものがすべて紙でできていることです。
レーザーカッターで合紙(いくつかの紙を貼り合わせてできた紙)を切り出し、貼り合わせた100%紙の活字。そのため、活字に柄を加えたり、ひっかいたり破ったりすることで、アナログな活版印刷にさまざまな質感を加えることができます。
さらに和田さんは、「紙活字®(Papertype®)」でより美しく文字をプリントするために、レーザーカッターでも揺れが起きにくいオリジナル書体をデザインしました。
本来の活版印刷は、巨大な印刷機械と膨大な数の活字、そして職人の技術・手間が必要とされます。
しかし、DTPやデジタル製版技術が普及した今日、その姿は印刷業界から消えつつあります。
その希少となった活版印刷の技術を、だれでも気軽に楽しめる仕組みを作ることと、あらためてその価値に光を当てることを目的に開発したのが「紙活字®(Papertype®)」です。
はがき2枚分サイズの紙活字専用印刷機は、家具メーカーとのコラボレーションで量産化を実現。さらに、この取組に共感したインクメーカーが個人でも気軽に購入できるチューブタイプのインクを開発しました。さらに、全国の活版印刷の工房などがプロジェクトに賛同し、コラボレーションの輪が広がっています。
Fab領域のクリエイティブアワード『YouFab 2016』で審査員特別賞を受賞、『WIRED Audi INNOVATION AWARD 2016』でNext Innovatorに選ばれ、その後も展示会などを通じて「紙活字®(Papertype®)」は海外から注目を集めつつあります。
「紙活字®(Papertype®)」を体験でき、さらに活版印刷とものづくりを思う存分楽しめる貴重なワークショップを、お見逃しなく!
紙の提供:
株式会社 竹尾
1899年創業の紙の専門商社。1950年代からデザイナーや製紙会社との協同により、質感や色を重視した「ファインペーパー」の研究と開発・販売を開始、数々のオリジナル商品を生み出している。「竹尾ペーパーショウ」の開催、「見本帖本店」の運営、「竹尾ポスターコレクション」「竹尾賞」といった文化事業等、紙文化活性の一翼を担う活動を展開している。
Website : http://www.takeo.co.jp/
FabCafe Tokyo(渋谷・道玄坂)
東京都渋谷区道玄坂1-22-7 1F
1983年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後スイスバーゼル造形学校に2年在籍し、2009年から紙活字の制作を始める。2015年秋に紙活字を発表し2016年4月からPaper Printingのプリンティングアーティストとして紙活字作品制作やワークショップなどの活動をしている。
Website : http://papertype.jp/
「Fab」という言葉には、大量生産やマーケットの論理に制約されない「FABrication(ものづくり)」と「FABulous(愉快な、素晴らしい)」の2つの意味が込められています。FabCafeは、その”Fab”スピリットをおいしく、楽しく、わかりやすく伝え、そして広めていく場所です。人が集い、人が出会い、人が繋がるカフェという空間に、レーザーカッターや3Dプリンター等のデジタルデータを利用したものづくりマシンを設置。厳選された豆を使ったスペシャルティコーヒーに専属パティシエによる手作りスイーツ、旬の美味しい野菜をたっぷりと自分が好きなように食べるサラダ。またインターネット回線と電源を無料開放し、クリエイティブなコ・ワーキングスペースとしても利用可能、企業とのさまざまなコラボレーションも生まれています。