解体新所 #04 松本理寿輝 《地域資源としての保育園》
「まちの保育園・まちのこども園」から考える、マルチファンクションとコミュニティ
松本理寿輝,松井創
JUN. 08 201719:30-21:30
loftwork COOOP(渋谷・道玄坂)
「まちの保育園・まちのこども園」から考える、マルチファンクションとコミュニティ
松本理寿輝,松井創
JUN. 08 201719:30-21:30
loftwork COOOP(渋谷・道玄坂)
保育園は地域の資源です。少し大げさかもしれませんが、
保育園は、こども・家庭の場であると共に、まちづくりの拠点ともなって行くことができる。
(松本理寿輝[まちの保育園サイト「考え方」]より)
「まちの保育園」は、都内3箇所で開園し、その先進的な取り組みで注目を集める保育・乳幼児教育の場です。この4月には、渋谷区の代々木上原に初めての認定こども園を開園しており、10月には代々木公園内にも園を開園する予定となっています。特徴的なのは、こども達がどのような人と出会い、どう関わるのかといったプロセスを重視し、また、保育園そのものが地域や社会づくりに通じる場であるという考えのもと、保育や施設づくりが展開されているということ。保育園に交流を生むカフェが併設されていたり、こども・保護者・地域を繋ぐ専門職「コミュティコーディネーター」を置くなど、独自の取り組みを実践しています。
こどもを育てる場=社会をつくっていく場。
多様な出会いや開かれたコミュニティを1つの場から生み出す
「保育園」という制度的に確立された施設でありながら、都市部の保育園で人と人との関わりを生み出す機能や仕組みを備え、地域社会や大人たちを巻き込むコミュニティを形成することで”まちぐるみの保育”を実践している「まちの保育園・こども園」。こどもを育てる環境における選択肢の少なさ、整備の遅れが大きな問題となっている現代の都市部において、彼らの目指す「保育・教育」の場づくりは新しい社会デザインにも通じる活動です。
解体新所#04では、まちの保育園の《場の設計思想》に焦点を当て、多機能性(マルチファンクション)とコミュニティの関係性について、思考する機会を設けます。
プログラム
2016年6月8日(木) 19:30-21:30 @loftwork COOOP 10
・解体新所とは? by松井創(ロフトワーク)
・プレゼンテーション「まちの保育園・こども園とは?」 by松本理寿輝
・トークセッション「まちの保育園」を解体!
・質疑応答
・懇親会
トークセッション&解体イベント
「解体新所―まだ名前のない《場》を科学する」とは?
illustration by Jun Oson
ワークスペース、カフェ、滞在施設、公共空間、居住空間 。今、あらゆる用途の空間で「創発的で」「人とつながる」場づくりが進んでいます。そこに潜むのは、人や知恵すら効果的にネットワーク化したがる時代のオーダーかもしれません。あるいは、効率的に再編されすぎた世の中で、新しい居場所や共同体、価値観を取り戻そうとする人々の意思かもしれません。
いずれにしろ、人と人が繋がり、知恵を交換し、新しい活動を続々と生む創発的な《場》を、なんと呼べばいいのか、わたしたちはまだ知らないのではないでしょうか。そしてそのつくり方も。
「解体新所―まだ名前のない《場》を科学する」は、そんな《場》の構造について、各分野の実践者とロフトワークの空間系プロデューサー・松井創が考察する対談シリーズです。
2017年4月20日開催の「解体新所#04」では、青木純さん(株式会社まめくらし 代表取締役)をゲストに迎え、トークと解体ショーを開催しました。
解体新書#01 レポート:
http://layout.net/event/kaitaishinsho-01-report/
解体新書#02 レポート:
(前編) http://layout.net/event/kaitaishinsho-02-report-01/
(後編) http://layout.net/event/kaitaishinsho-02-report-02/
1980年生。1999年一橋大学商学部商学科入学。ブランドマネジメントを専攻する傍ら、レッジョ・エミリア教育に感銘を受け、幼児教育・保育の実践研究を始める。2003年同学卒業後、博報堂に入社。不動産ベンチャーの経営を経て、かねてから温めていた構想を実現するべく、保育現場での実践活動に参画。2010年4月ナチュラルスマイルジャパンを創業。国内外の幼児教育・保育の実践研究を継続し、2011年4月「まちの保育園 小竹向原」を開園。同園の斬新なコンセプトは各方面で大きな反響を呼んだ。“こどもも地域も生きるコミュニティづくり”を、日本の保育(幼児教育)環境や日常生活の豊かさにつなげて行きたいと願っている。まちの保育園:https://machihoiku.jp/
株式会社ロフトワーク/プロデューサー。千葉大学で都市計画を学び、地域活性やまちづくり等のプロジェクトに学生時代から深く関わる。2012 年よりロフトワークに参加し、企業の新製品・新サービスのコンセプト策定、建築空間・コミュニティの計画からコミュニケーション戦略まで、新しい価値を生むためのプロジェクトを担当。これまでに手がけたプロジェクトは、「FUJITSU Knowledge Integration Base PLY」(富士通株式会社)、「Wonder LAB Osaka」(パナソニック株式会社)、「KOIL Kashiwa-no-ha Open Innovation Lab」(三井不動産株式会社)、「OPC Hack & Make プロジェクト」(オリンパス株式会社)など。http://www.loftwork.jp/people/staff/hajime_matsui.aspx
「“空間”と“エクスペリエンス設計”の実験サイト|LAYOUT.net」は、株式会社ロフトワークが運営する、Webメディアです。空間の在り方、そこで行われるアクションなどのUX(ユーザー・エクスペリエンス)について、実践者へのインタビュー、イベントを行い、記事として紹介しています。2014年7月始動。
解体新所 #04 松本理寿輝 《地域資源としての保育園》2017.06.08