これからはスマートフォンとOVERフィフティーン!!
ピクルスの得意なのはハイレベルなFLASHを活用したスペシャルサイトだ。しかし、SEO、アクセシビリティなどの観点から全面的にFLASHを用いたスペシャルサイトは減少傾向にある。そのような時代の流れに対してタナカさんの見解はどういったものなのだろう。
「会社としてはFLASH以外も力を入れようと思っているんですよ。ウチはスペシャルサイトを制作することが多いのですが、Web広告サイト全体でのFLASHの割合は、ここ1年くらいで半分くらいになっていると思うんです。去年ぐらいから全体的にスペシャルサイトが減ることは見えていたので、“違うことをやっていかないといけないな”と考えるようになってました。
具体的には、スマートフォン向けコンテンツに取り組んで行きたいと思ってます。あと仕事になるか分からないのですが、サービスとして50歳以上のコミュニティを作りたいっていうのがありますね(笑)」
50歳以上というセグメントにはどういった意図があるのだろうか?
「単純に50歳以上に限定しなくてもよいのですけれど、携帯やPCを通して、年配の人たちもシンプルにコミュニティに参加して嬉しさが得られるような仕組作りを、やってみたいんです。すでにシニア向けサービスは色々とあるんですけど、まだ、主軸になっているものってありませんから。現実は、どういう仕組みがいいのか? そもそも潜在的ニーズがどれくらいなのか? がまだ見えない感じです。
この年齢層の人たちは、それ以下の人に比べて、オフラインつまりリアルのサービスとの接点の方が多い。成功しているWebサービスは、“インターネット上で広がるよりリアルでの知名度獲得が充実しているもの”なんですよ。だから、シニアにリーチできるWebサービスを作れたら、すごく本質的なものが作れる気がしているんですよね」
日本では、55歳以上が日本の資産の8割を保有しているという予測もある。彼ら日本の“勝ち組”世代を夢中にさせるサービスには巨大な市場価値があるとも言える。そこで必要とされるWebサービスには、50歳以下の仕組みとは違うものが模索される必要がある。まだまだ課題は多いが、社会貢献にも繋がることから、そこでピクルスがどんなサービスをリリースするのか、とても楽しみだ。