垣根を越えて学べる場“月刊インタラ塾”
タナカさんの別の一面をご紹介しよう。ユーザーに響くWeb広告のノウハウを、多彩なゲストを交え、学び合うスペース“月刊インタラ塾”だ。「Ameba Pigg 開発室~の中の人たち~」「サマーウォーズに見る、ネットとアニメのコミュニティ論」「ニコ動で学ぶソーシャルメディアの取説」など、タイムリーで興味をそそる企画を打ち立てるほか、W+K TokyoのADであり、一人バンドの「Merce death」の活動でも知られる大野真吾さんをゲストに招くなど、出演者も豪華である。開催意図はどういったものなのだろうか?
「Webのほとんどのことは広告に関わっていると思うんです。むしろメディアというのは、ほとんど広告収入ですよね。言うなれば、僕は“制作”出身なんですけれど、“代理店”とか”クライアント”とかそれぞれに村社会的なところがあるなと感じてて、互いに懐疑的になっている場に出くわすことが多くて、嫌だなぁと思ってたんですよ。
なので、それぞれのコミュニティの人たちが仲良くなれるイベントを実現かったんですよね。お互いがどういう気持ちで仕事に向かっているかはもちろん、それぞれの“役割”がどうなっているかなどを日頃の垣根を超えて学び合える場を提供したかったんです。一緒に学べれば、なんとなくなんですが仲良くなれる気がしまして…(苦笑)。
小さなイベントですが、キャスティングもそのタイミングで本を出した人や話題性のある人を選んだり工夫もしてきました。クリエイター側に寄りすぎないように、『広告営業力』という本の紹介と実際の広告営業の人が話すという切り口を設けたり、バランスを取るようにもしています。理想は、1つ案件が終わったらクライアントも交えてみんなで飲みに行くとか、そういうことが普通に行えるようになればいいなと考えていますね」
インタラ塾は、今まで22回開催して、好評を博している。
次回はバレンタインデー(2月14日(月)19時~)にアップルストア銀座にて開催。イベント内容やゲストは公式サイトやツイッターにてこれから発表となるので、ぜひ、チェックしておいてほしい。
月刊インタラ塾の公式サイト
月刊インタラ塾のtwitter:http://twitter.com/#!/intarajyuku
全3回に渡ってお届けした、ピクルスのタナカミノルさんのインタビュー。
そのシンプルな人間の欲求にリーチするクリエイティビティは、これからも広告の世界を、さらにはWeb業界をどんどん面白くしていってくれるに違いない。彼の姿は、メディアを通じて、そして日常の様々なWeb広告に、さらには“月刊インタラ塾”のようなリアルの場でも目にすることが出来る。機会があればぜひ、タナカミノルさんとピクルスの作り出す世界を訪ねてみてほしい。